開発ツール

VS CodeからAIコーディングエディタへ乗り換え!
Cursor・Windsurf・Antigravity 徹底比較

Git管理・FTP接続・拡張機能の互換性まで、VS Codeユーザーが気になるポイントをすべて解説

📑 目次

1. AIコーディングエディタ戦国時代:なぜ今乗り換えるのか

2024〜2025年にかけて、コーディングの世界は大きな転換点を迎えました。GitHub CopilotがVS Codeに統合され、CursorやWindsurf、そしてGoogleのAntigravityといった「AIファースト」なエディタが次々と登場しています。単なるコード補完にとどまらず、AIが自律的にコードを書き・テストし・修正する「エージェント型」の開発スタイルが当たり前になりつつあります。

VS Codeは依然として世界最大のシェアを誇る優秀なエディタですが、AIコーディング機能においては後発のエディタに一歩譲る場面も増えてきました。本記事では、VS Codeを長年使ってきたエンジニアが「次のエディタ」を選ぶ際に知っておきたい情報を、Git管理・FTP接続・拡張機能の互換性まで含めて徹底的に解説します。

2. Cursorとは?無料で使える?

Cursorは、米Anysphere社が開発するAIコーディングエディタです。VS Codeをフォークして作られており、見た目や操作感はほぼVS Codeと同じながら、AIによるコード生成・編集・デバッグ機能が深く統合されています。2024年以降、AIコーディングエディタの「業界標準」として急速に普及し、世界中の開発者に使われています。

Cursorの主な特徴

Cursorの最大の強みは、コードベース全体をAIが把握した上でコーディングを支援する「コンテキスト理解」の深さです。チャット画面でファイルや関数を@メンションしながら自然言語で指示を出すと、AIが複数ファイルにまたがる修正を一括で行ってくれます。また、独自のAgent機能により、テストの実行・エラーの自動修正・ブラウザでのプレビュー確認まで自律的に進めることができます。

対応AIモデルも豊富で、Claude(Anthropic)・GPT(OpenAI)・Gemini(Google)・Grok(xAI)など主要モデルをプラン内で切り替えて使えます。さらに、MCP(Model Context Protocol)に対応しており、外部ツールとの連携も柔軟に拡張できます。

Cursorの料金プラン

プラン 月額 主な内容
Hobby(無料) $0 限定的なAgentリクエスト、限定的なTab補完
Pro $20/月 拡張Agentリクエスト、無制限Tab補完、Cloud Agents
Pro+ $60/月 全モデルの3倍使用量
Ultra $200/月 全モデルの20倍使用量(ヘビーユーザー向け)
Teams $40/ユーザー/月 チーム管理、集中請求

3. 主要AIエディタ 対応OS・料金 比較

現在、VS Codeユーザーが乗り換え先として検討すべき主要なAIコーディングエディタは以下の4つです。いずれもVS Codeをベースにしているため、UIや操作感の違和感が少なく、既存の知識を活かしやすい点が共通しています。

エディタ 開発元 ベース 対応OS 無料プラン 有料プラン
Cursor Anysphere VS Code
フォーク
Win
Mac
Linux
あり(制限付き) $20〜/月
Windsurf Codeium VS Code
フォーク
Win
Mac
Linux
あり(25クレジット/月) $15〜/月
Antigravity Google VS Code
フォーク(Windsurf派生)
Win
Mac
Linux
あり(週次レート制限) Google One/Workspace経由
Trae ByteDance VS Code
フォーク
Win
Mac
Linux
完全無料(現在) 現在なし

各エディタの主要AIモデル対応

エディタ 対応AIモデル(主要)
Cursor Claude Opus/Sonnet、GPT-5.2、Gemini 3 Pro、Grok Code、独自Composer 1.5
Windsurf Claude Sonnet/Haiku、GPT-4o、Gemini 2.5 Pro、独自SWE-1モデル
Antigravity Gemini 3.1 Pro、Gemini 3 Flash、Claude Sonnet & Opus 4.6、gpt-oss-120b
Trae Claude Sonnet、GPT-4o、Gemini(独自CUEモデル搭載)

4. 長所・短所 並列比較

各エディタには明確な強みと弱みがあります。以下の比較表で自分のニーズに合ったエディタを見極めましょう。

エディタ 主な長所 主な短所
Cursor 業界標準で情報量が多い。多モデル対応。MCP・Slack・GitHub連携が充実。コードベース理解が深い 有料プランが高め。複数ワークスペースの完全分離は非対応。一部VS Code拡張が動作しない
Windsurf Cascade機能が強力。ターミナル連携・Turboモードで自動化が得意。JetBrains対応プラグインあり 無料プランのクレジットが少ない(25クレジット/月)。Cursorより情報・コミュニティが少ない
Antigravity 複数ワークスペースを完全分離して並列管理できる。Gemini統合が強力。無料プランが太っ腹 まだ新しく情報が少ない。有料プランはGoogle One/Workspaceへの加入が必要
Trae 完全無料。VS Codeからの移行が非常にスムーズ。カスタムエージェントフレームワークが柔軟 ByteDance(TikTok親会社)製のためデータプライバシーへの懸念がある。コミュニティが小さい

5. Git管理・FTP接続・拡張機能インポートはできる?

Git管理はできる?

Cursor・Windsurf・Antigravity・TraeはいずれもGitが標準で内蔵されており、VS Codeと同様にGUIでブランチ管理・コミット・プッシュ・プルリクエストの作成が行えます。GitHubやGitLabとの連携も問題なく動作します。VS Codeで使っていたGit操作はそのまま引き継げると考えて問題ありません。

FTP/SFTP接続はできる?

VS CodeではSFTP拡張機能(Natizyskunk SFTPなど)を使ってリモートサーバーへの直接アップロード・ダウンロードが可能でした。Cursor・Windsurf・Antigravity・TraeはいずれもVS Code
フォークのため、Open VSX Registryを通じて同様のSFTP拡張機能を導入できます

ただし、Cursorが使用するOpen VSX Registryには、VS Code公式マーケットプレイスのすべての拡張機能が掲載されているわけではありません。「SFTP」で検索すると主要な拡張機能は見つかりますが、特定の拡張機能が動作しない場合もあります。事前に動作確認することをおすすめします。

VS Codeの拡張機能・設定はインポートできる?

CursorはVS Codeからの移行を強力にサポートしており、ワンクリックインポート機能を搭載しています。設定(Settings)→ General → Account の「VS Code Import」ボタンを押すだけで、VS Codeの設定・テーマ・拡張機能を一括でインポートできます。WindsurfやTraeも同様の移行サポートを提供しています。

エディタ Git内蔵 FTP/SFTP拡張 VS Code設定インポート
Cursor ✅ 標準対応 ✅ Open VSX経由 ✅ ワンクリックインポート
Windsurf ✅ 標準対応 ✅ Open VSX経由 ✅ 移行サポートあり
Antigravity ✅ 標準対応 ✅ Open VSX経由 ✅ 移行サポートあり
Trae ✅ 標準対応 ✅ Open VSX経由 ✅ スムーズな移行をうたう
Zed ✅ 標準対応 ❌ 独自エコシステム ❌ VS Code拡張は使用不可

6. 番外編:Zed・Trae・GitHub Copilot

Zed:超高速だがVS Code派生ではない

ZedはRust言語でフルスクラッチ開発された高速エディタです。VS Codeフォークではなく独自アーキテクチャのため、動作の軽さは群を抜いています。マルチプレイヤーコラボレーション機能(Slackのようなチャンネル機能)も独自の強みです。料金はPersonal(無料)とPro($10/月)の2プランで、Proには月$5分のAIトークンが含まれます。

ただし、VS Codeの拡張機能は一切使えず、独自エコシステムのためSFTP拡張機能も現時点では対応が限られます。また、Claude CodeやCodex CLIなどのターミナルAIツールとの連携は可能ですが、スクリーンショットのドラッグ&ドロップには対応していません。AIコーディング機能よりも「高速で軽いエディタ」を求める上級者向けの選択肢です。

Trae:完全無料のByteDance製エディタ

TraeはTikTokの親会社・ByteDanceが開発するVS Codeフォークです。現在は完全無料で使用でき、Claude SonnetやGPT-4oなどの主要モデルを制限なく利用できます。「SOLO」と呼ばれるレスポンシブコーディングエージェントや、カスタムエージェントフレームワークが特徴的です。VS Codeからの移行も非常にスムーズとされています。ただし、ByteDance製ということでデータプライバシーを懸念するユーザーもおり、業務利用には注意が必要です。

GitHub Copilot:エディタではなく拡張機能として

GitHub CopilotはVS Code・JetBrains・Visual Studio・Neovimなど複数のエディタに対応する拡張機能型のAIコーディングアシスタントです。エディタ自体を乗り換えずにAI機能を追加できる点が最大の特徴で、無料プラン(2,000補完/月)からPro($10/月)・Pro+($39/月)まで選べます。VS Codeをそのまま使い続けたい方や、JetBrains IDEを使っている方に適しています。

7. 用途別おすすめエディタ

あなたの開発スタイルや優先事項に合わせて、最適なエディタを選びましょう。

🏆 業界標準・最先端のAI機能を求めるなら → Cursor

情報量・コミュニティ・対応モデル数ともに業界最高水準。MCP対応や複数モデルの切り替えなど、最先端のAI機能をフル活用したいプロ開発者に最適です。

🔀 複数プロジェクトを並行して安全に開発したいなら → Antigravity

Agent Managerによる複数ワークスペースの完全分離管理が最大の強み。Googleのインフラ・Geminiとの深い統合も魅力で、無料プランでも十分強力です。

💰 コストをかけずにAI機能を試したいなら → Trae

現在完全無料で主要AIモデルを制限なく使用可能。VS Codeからの移行が最もスムーズで、まずAIコーディングを体験してみたい方の入門エディタとして最適です。

⚡ とにかく動作の軽さ・速さを求めるなら → Zed

Rust製の超高速エディタ。VS Code拡張機能は使えませんが、ターミナル操作に慣れた上級者でパフォーマンスを最優先にしたい方に向いています。

🔧 VS Codeをそのまま使い続けたいなら → GitHub Copilot

エディタを変えずにAI機能を追加できる最もリスクの低い選択肢。JetBrainsなど他のIDEでも使えるため、複数のIDEを使い分けている方にも適しています。

8. まとめ

📝 AIコーディングエディタ選びのポイント

VS Codeからの乗り換えを検討しているなら、まずはVS Codeフォーク系(Cursor・Windsurf・Antigravity・Trae)から選ぶのが賢明です。Git管理・SFTP拡張機能・既存の設定をほぼそのまま引き継げるため、移行コストを最小限に抑えられます。

AIエディタの機能・料金・モデルは非常に速いペースで変化しています。年間契約ではなく月額プランで契約し、柔軟に乗り換えられる状態を保つことを強くおすすめします。

まずは無料プランで複数のエディタを試し、自分のワークフローに最も合うものを見つけましょう。特にCursorとAntigravityは無料プランでも十分な機能を体験できます。